感受性応答セヨ

By xiaca.

「アテンション」読了。良いものを作っても売れない!注目は最重要だな!



マーケティングの名著「アテンション」を読みました。注目に関して書かれています。
これ、スタートアップや趣味でプロダクト作っている人におすすめです。



「注目」は最重要!「良いものを作っても売れない」!

読んでみて一番感じたのは「注目」って大事だな!ってことです。つまり注目されていなければ「良いものを作っても売れない」ということ!

著者は、スタートアップを対象とした投資事業をやっています。その投資経験のなかで、成功する会社とそうじゃない会社は「注目」に対する戦略が違うということが書かれています。

この本には、3つの注目。そして、注目を得るための7つのトリガーについて実例ありで説明があります。本書を読めば注目を得るための戦略がわかるはずです。


巻末の日本語解説も読むべし

巻末に小林弘人さんの日本語版解説がありますが、これも秀逸です。簡潔にまとまっているので、ここから読んでも良いです。

以下のリンクで日本語版解説を読むことができるので興味のある方は是非

上手くいっている人はみんな「注目」を活用している

思えばネット上で上手くいっている人はみんな「注目」を上手く活用しています。例えば、イケダハヤトさんは炎上することで有名です。「まだ、東京で消耗してるの?」という東京の人を煽ったブログタイトルは秀逸です。マスを狙って注目を集めてるんですね。

この前の大雪の日も「イケダハヤトは何かいうだろう」という「注目」が集まりましたね。結果、東京人を煽る発言をして、注目を集めていました。多くの人はイケダハヤトが雪による東京の交通網麻痺や、無理して出勤させる企業を煽ることを期待したんだと思います。これも注目の効果ですね。


ものづくり神話を見直す

戻って本書は「良いものを作ったら売れる」というのは否定していることに意味があります。これは日本の「ものづくり神話」の否定でもあります。無邪気に「良いものを作ったら売れる」なんてことを信じていちゃダメなんでしょう・・・(これは本書の中でも明確に否定されています。)

よくよく考えると日本の「ものづくり神話」の最高峰であるトヨタも、実は営業が強い会社であり、早くから「トヨタ自販」という営業の会社をつくってるんですよね。今では、トヨタブランドとして長期の注目を集めるに至ってますが、やはり「良いものを作ったら売れる」以上のことをやっている会社なんでしょう。

やはり「注目」は良いプロダクトを作る以上に大事であるため、「注目」を高めることを意識しておきたいと思います。(炎上は嫌ですが・・・)